¥88,000
天然灰汁発酵建本藍染 手描き友禅 名古屋帯 大津絵(外法と大黒の梯子剃)
大津絵は400年の歴史があり、古来から伝わる画題は100種類以上と世界的にも類をみない、素晴らしい日本の伝統工芸であり民画です。
【図案】
大津絵 外法と大黒の梯子剃り(げほうとだいこくのはしごそり)
外法(げほう)とは、この図では寿老人のことを指します。
長頭の寿老人の頭に梯子を掛け、禿頭を剃る大黒という図は、最初は単純な戯画だったかもしれませんが、江戸中期頃より諷刺画としても描かれるようになり、心学者の教えを道歌にして添えるようになりました。
「寿老人子鹿の年も暮れにけり」
「福も寿も登りつめたる頂ははだかになってすべりそうなり」
「高慢の高い頭をはしごにてそりこぼつのはふくのかみゆひ」
財(大黒)を追い求める事ばかりでは寿(寿老人)を損ねるという意味にもとれますし、欲は程々に押さえる (剃る)べしともとることができます。
大津絵十種にも選ばれる代表的な図柄で、「長命を得る」効果があるとも伝えられています。
【大津絵とは】
江戸時代初期に東海道の大津の宿場(現在の大津市追分町、大谷町)で、職人たちが旅人にみやげ物として描き売ったのが始まりです。 当初は神仏画でしたが、しだいに世俗画や戯画が増え、多くは風刺や教訓の意味を持っています。後には、大津絵に道歌(教訓歌)を付したものが登場したり、鬼の念仏は赤子の夜泣きに効き目があるなどの庶民信仰も生まれました。
商品情報
■名古屋帯 仕立上り・色止め・ガード加工済み
■染色:天然灰汁発行建本藍染
■素材:絹100%
■日本製
備考
取り扱いについて:日光などによる色やけにご注意ください。
※実際の商品と同じ色合いに画像修正をしておりますが、環境やモニターの違いにより多少色の違いが出て来ることがあります、ご了承ください。9