夜の美術館と京友禅アトリエを巡る特別な二日間
EMON EXCLUSIVE EXPERIENCE ― KYOTO
閉館後の美術館が、
静かに扉をひらく夜。
夜の細見美術館を、館長の案内でめぐる二時間。
翌日は、京友禅「工芸染匠成謙」のアトリエへ。二日間だけの京都の物語。
閉館の時刻を過ぎた美術館。
昼間の賑わいが引いた展示室には、
作品の気配だけが残ります。
その静けさの中を、灯りを頼りに歩く——。
そんな夜が、一年にほんの数日だけあります。
INTRODUCTION
ごく少人数でめぐる、
夜の美術館と、友禅のアトリエ。
琳派の美——。そのコレクションで世界に知られる京都・細見美術館。
一日の営みを終えた館内を、館長みずからの案内でめぐるプライベートツアーを、
EMONのお客様のために特別にご用意いただきました。
お迎えできるのは、ほんの数組さま。
ひと組ひと組のお顔を見ながらお話しできる人数だけに絞り、
ゆったりとした時間の流れの中で名品と向き合っていただきます。
ツアーの後は、最上階の茶室「古香庵」へ。
東山を望む数寄屋の空間で、一服のお茶とお菓子をお愉しみください。
そして翌日は、京友禅「工芸染匠成謙」のアトリエへ。
細見美術館×成謙×EMONで制作を進める新作が生まれる現場で、
職人の手仕事と、選りすぐりの品々をご覧いただきます。
美術館の夜と、ものづくりの朝。
EMONだからこそご用意できる、二日間の京都です。
MESSAGE
館長からのご挨拶
細見美術館 館長 細見 良行
今年29年目を迎える細見美術館では、開館以来毎秋、「琳派展」を開催してまいりました。 おかげさまで、琳派の美術は多くの皆さまに親しまれ、日本文化を代表する美意識として広く親しまれる存在となっています。 京都の染織の世界でも、琳派の名品は数多くの創作の源泉となり、時代ごとの感性を映した斬新なきものが生み出されてきました。京の町衆に愛され、四百年以上にわたり受け継がれてきた琳派。その普遍的な美は、今日もなお新たな創造を促し続けています。
このたび、京都を代表する染色技法である京友禅、その中でも生産量がわずか0.2%にまで減少した希少な「真糊 友禅」の技法を用い、細見美術館が所蔵する作品群をもとに、新たな京友禅作品が誕生いたします。
本企画は、伝統技術の継承と現代における新たな価値の創造を大切にするEMONの発案のもと、工芸染匠成謙の卓越した技によって実現するものです。美術館のコレクションが、現代の感性と職人の手仕事によって新たな京友禅作品として結実する姿を、ぜひご覧いただければ幸いです。
美術館という場から、日本美術と京友禅が新たに出会う機会となれば幸いです。 京都・岡崎の地にて、皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
細見美術館 館長 細見 良行
ABOUT THE MUSEUM
京都・岡崎
細見美術館
実業家・細見家三代が半世紀以上をかけて蒐集した日本美術コレクションを母体に、
1998年、京都・岡崎に開館。琳派のコレクションはとりわけ名高く、
国内外の美術ファンを惹きつけてやみません。
平安神宮にほど近い岡崎の地に、地上と地下をめぐるように展示室が連なる独特の建築。
開館以来毎秋開催される「琳派展」は京都の秋の風物詩として定着し、
美術館そのものが「古きを知り、新しきを創る」京都の美意識を体現する場所です。
DAY 1 ― EVENING
一日目の夜 細見美術館
閉館後の美術館に、あかりが少しだけ戻る。
ここからは、ご参加の皆さまだけの時間です。
作品の前で語られる、蒐集家ならではのものがたり
館長とめぐる、ナイトミュージアム
案内人は、細見館長ご本人。ガラスケースの前で足を止め、
一点一点に宿る来歴やエピソードを、蒐集家の言葉で語っていただきます。
「この作品がうちに来たのには、こんな縁がありましてね」——。
図録には載らない話に耳を傾けるうち、作品がぐっと近づいてくる。
日中の鑑賞では決して味わえない、夜だけの濃密な時間です。
ひと気の消えた展示室。聞こえるのは自分の足音だけ
静寂の中で、名品と向き合う
誰かの肩越しではなく、一枚の絵とまっすぐに向き合う。
琳派の金地に灯りが映り込み、昼間よりずっと深い輝きを見せる——
そんな発見があるのも、夜の美術館ならではです。
お好きな作品の前で、心ゆくまで。
数組さまだけの夜だからこそ、急かされることのない鑑賞の時間をお約束します。
美術館最上階の茶室「古香庵」
茶室「古香庵」にて、一服の静寂を
ツアーの余韻とともに、美術館最上階の茶室「古香庵」へ。
細見家の茶の湯の心を伝えるこの茶室は、東山を借景にした数寄屋造り。
夜の帳が下りた岡崎のまちを眼下に、お茶とお菓子をご用意いたします。
美術の話、きものの話、京都の話——。
館長を囲みながら、ゆるやかに語らうひとときをお過ごしください。
美術館で出逢った美意識が、
翌朝、装いのかたちに変わってゆく。
DAY 2 ― MORNING
二日目の朝 工芸染匠 成謙
柄の輪郭を糊で防染し、筆で彩色していく京友禅。
その現場は、静謐でありながら、確かな熱を帯びています。
絹の上に、一本の線がすっと走る
筆先に宿る、途方もない集中
友禅の仕事は、気の遠くなるような細やかな手作業の連続です。
下絵の一本の線、糸目糊の一筋、彩色のひと刷毛。
そのどれもが、やり直しのきかない一発勝負。
工房に流れる張りつめた、それでいて穏やかな空気を、
職人の手元のすぐそばで感じていただきます。
糊で囲われた輪郭の内へ、筆で一色ずつ色を挿していく
色を挿す、「挿友禅」の妙
糊で防染した柄の輪郭の内側に、筆で色を挿していく「挿友禅」。
一色ごとに筆を替え、ぼかしを重ね、布の上に奥行きのある彩りを描き出していきます。
やわらかな表現には「真糊」、シャープな表現には「ゴム糊」——
目指す風合いによって糊を使い分ける確かな技もまた、成謙が守り継いできたもの。
色が生まれていく瞬間を、職人の手元のすぐそばでご覧いただきます。
目の前で広げられる一枚に、思わず息をのむ
一期一会の品々との出逢い
工房見学の後は、成謙の技が息づく品々をゆっくりとご覧いただきます。
訪問着、附下、帯——。目の前で一枚一枚広げられる作品には、
それぞれの物語があります。
気になる一枚は、ぜひお手に取って。
絹の重み、染めの艶、刺繍や金彩の細部まで、
工房だからこそ叶う距離でご覧いただけます。
灰青の絹に、松と金彩。静かな品格をたたえる一枚
「本物」と呼べる装いを
大量生産の時代に、あえて手仕事のきものを選ぶということ。
それは、作り手の時間と技をまとうということです。
美術館の夜に琳派の美意識に触れ、
翌朝その系譜に連なる手仕事を目の当たりにする——。
この二日間を経たあとでは、
一枚のきものがまったく違って見えるはずです。
SPECIAL PROJECT
細見美術館 × 工芸染匠成謙 × EMON
畳の上に広げられた下絵。三者の対話から新作が生まれていく
細見コレクションの美意識を、京友禅の手仕事で現代の装いへ——。
いま京都では、細見美術館・工芸染匠成謙・EMONの三者が
打ち合わせを重ね、新作きものの制作を進めています。
琳派の名品から採られたモチーフが、下絵となり、糸目となり、色を宿していく。
この12月には、完成した新作をお披露目できる見込みです。
下絵から完成へと至る物語の、その結実の瞬間にお立ち会いください。
ITINERARY
二日間の行程
二日間の詳しい行程は、現在最終調整をおこなっております。
日程確定後、あらためてご案内いたします。
INFORMATION
開催概要
- 開催日
- 2026年12月開催予定
- 会場
-
細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
工芸染匠成謙 - 定員
- 数組さま限定(調整中)
COMING THIS WINTER
この冬だけの京都を、
ご一緒に。
詳細およびご予約方法は、あらためてご案内いたします。